スバルSTI S209はスバルのモータースポーツ統括会社・STIが手掛けたSシリーズでは、はじめてとなる米国市場向けのコンプリートカー。
WRX STIをベースに、これまでのSシリーズの中でも最高レベルの出力を発揮するエンジン(専用開発)、ハイスペックなエンジンを支える足回り、ワイドフェンダーなどのSTI拘りの内外装部品が採用されました。
この記事では、スバルSTI S209の魅力を紹介します。
スバルSTI-S209の吸排気系とエンジンについて

吸気系は、吸気抵抗を低減しエアインテークシステムを効率化するために、専用に用意した大型エアクリーナーや吸気ダクトを採用。
更に熱によって性能低下を抑えるインタークーラーウォータースプレイを装着しました。
排気系は、低背圧マフラー(専用設計)に大口径テールパイプを装着。
エンジンには大径ターボチャージャー(専用開発)を装着する一方、鍛造ピストン(専用設計)や鍛造コンロッド(専用設計)の装着することで、量産エンジンとしての信頼性を確保。
これらの吸排気系のパーツやエンジンを専用ECUでコントロールすることで、最高出力はこれまでのSTIモデルの中では最高となりました。
紹介したように、基本となる吸排気系のチューニングに加え、高出力化に対応するエンジンのパーツもしっかり組み込まれ、まさしくSTIのコンプリートカーといえる仕上がりです。
主要なエンジン、吸排気系、ミッションの装備 |
鍛造ピストン |
鍛造コネクティングロッド |
強化バルブスプリング |
強化クラッチ |
大容量インジェクター&燃料ポンプ |
専用低圧損インテークダクト |
大型エアクリーナー&専用エアクリーナーボックス |
大径吸気パイプ |
低圧損ダクトブーツ |
大径ターボチャージャー |
低背圧パフォーマンスマフラー(STIロゴ入り) |
専用ECU |
パフォーマンスシュラウド |
インタークーラーウォータースプレイ(パドルスイッチ付) |
エンジンソレノイドブラケット(シリアルナンバー付き) |
VDC [ビークルダイナミクスコントロール] |
アクティブ・トルク・ベクタリング |
STI製ショートストロークギヤシフトレバー |
スバルSTI-S209の足回り&ボディーについて




オーバーフェンダーによって拡張したワイドボディに、ビルシュタインダンパー(専用開発)と専用コイルスプリング、強化ブッシュを装着しました。
強化した足回りに対応すべく、ダンロップ製265/35R19ハイグリップタイヤ+BBS製19インチ鍛造ホイールを装着。
ボディーにはSTIオリジナルのフレキシブルパーツとなるストラットタワーバーやドロースティフナーに加え、カーボンルーフを採用することで、高い車体剛性を実現しました。
ダウンフォースを増やし優れたハンドリング性能を実現するために、フロントアンダースポイラーをはじめ、フロントバンパーサイドカナード、ドライカーボン製大型リヤウイングなど様々なエアロパーツを装着。
ボディーの随所にSTIのロゴが入ったパーツが装着され、STIファンには嬉しい仕上がりとなっており、所有する喜びが感じられます。
主要な足回り、ブレーキ、ボディー関係の装備 |
STI製ビルシュタイン フロントストラット(倒立式)&コイルスプリング |
STI製ビルシュタイン リヤダンパー&コイルスプリング |
STI製BBS19インチ×9.0J鍛造アルミホイール |
ダンロップ製265/35R19タイヤ |
brembo製フロントベンチレーテッドディスクブレーキ[ドリルドディスクローター&
モノブロック対向6ポットキャリパー(シルバー塗装、STIロゴ入り、STIパフォーマンスパッド)] |
brembo製リヤベンチレーテッドディスクブレーキ[ドリルドディスクローター&
モノブロック対向2ポットキャリパー(シルバー塗装、STIロゴ入り、STIパフォーマンスパッド)] |
STI製フレキシブルタワーバーフロント |
STI製フレキシブルドロースティフナー(フロント/リヤシートバック) |
STI製ピロボールブッシュ・リヤサスリンク(ラテラルリンク前・後) |
STI製サポートフロント |
ルミネセントメーター(マルチインフォメーションディスプレイ付、STIロゴ入り) |
マルチファンクションディスプレイ(STIロゴウェルカム画面表示付き) |
インパネセンターバイザー[レザー調素材巻+シルバーステッチ] |
ウルトラスエード®巻ステアリングホイール(STIロゴオーナメント付き、シルバーステッチ) |
STI製プッシュエンジンスイッチ(STIロゴ入り、レッドタイプ) |
STI製本革巻MTシフトノブ(STIロゴ入り、ブラック)、シフトブーツ(シルバーステッチ) |
6スピーカー(フロント4+リヤ2) |
スターリンク7.0インチマルチメディアオーディオ |
ブラックカラードルーフアンテナ(シャークフィンタイプ) |
RECAROフロントシート[シルバーステッチ+シルバーアクセント、STIロゴ+S209ロゴ入り、SRSサイドエアバッグ、シートヒーター付] |
リヤシート[シルバーステッチ+シルバーアクセント] |
インパネ加飾パネル(レッド、S209ロゴ付) |
サイドシルプレート(S209ロゴ入り) |
ドアアームレスト(シルバーステッチ) |
センターコンソール加飾パネル(シルバーステッチ) |
シリアルナンバープレート(コンソール) |
サブトランク(タイヤパンク修理キット付) |
メッシュタイプフロントグリル(チェリーレッドストライプ、S209オーナメント付) |
フロントアンダースポイラー |
サイドアンダースポイラー |
リヤサイドアンダースポイラー |
バンパーサイドベゼル(スチールメッシュ&クロームメッキ加飾付) |
バンパーサイドカナード |
ワイドフェンダー(フロント+リア) |
フロントフェンダーエアアウトレット |
S209ロゴ入りサイドガ―ニッシュ |
リヤバンパー(チェリーレッドストライプ、エアアウトレットグリル付) |
S209リヤオーナメント |
ドライカーボンルーフ |
ブラックカラードドアミラー |
ドライカーボンリヤスポイラー(S209ロゴ入り) |
スバルSTI-S209とWRX STIのスペックの違い
スペック | STI-S209 | WRX STI | |
寸法・重量 | 全長×全幅×全高 | 181.9in.(4620.26mm) × 72.4 in. (1838.96mm) × 58.1in. (1475.74mm) | 4595(mm)×1795(mm)×1475(mm) |
トレッド[前] / トレッド[後] | 60.8in.(1544.32mm) / 61.2in.( 1554.48mm) | 1530(mm)/1540(mm) | |
最低地上高 | 4.9in.( 124.46mm) | 140(mm) | |
車両重量 | 3485 lb.( 1580.769㎏) | 1490(kg) | |
エンジン | 型式・種類 | EJ25・水平対向4気筒 | EJ20 |
最高出力 | 341 hp | 303.787hp(308 PS) | |
燃料タンク容量 | 15.9 gal(60.18805L) | 60L | |
燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン | 無鉛プレミアムガソリン |
ボディーのサイズについては、スバルSTI-S209はWRX STIと比較して、全長が25.26mm、全幅が43.96mm大きくなり、トレッドについては、同様にスバルSTI-S209は前が14.32mm、後が14.48mm大きくなりました。
最低地上高については、スバルSTI-S209はWRX STIと比較して、15.54mm低くなり、車両重量については、スバルSTI-S209はWRX STIと比較して、90.769kg重くなりました。
最高出力については、スバル STI-S209はWRX STIと比較して、37.213hp大きくなりました。
紹介したように、スバルSTI-S209のボディーは低くワイドになり、最高出力もアップされ、戦闘力が増した感じですね。
まとめ




スバルSTI-S209を紹介しました。
スバルSTI-S209の魅力は、チューニングカーにありがちなハイパワーだけを追い続けるのではなく、エンジンのパワーに合わせ、ボディーや足回りなどもしっかりチューニングし、優れたハンドリングに仕上げることで、本当の意味で速い車になっている点です。
ハイパワー化されたエンジンは、耐久性もしっかり考慮され、信頼性に関しても申し分ないと思います。
高剛性のボディーは、空力が考慮されたパーツが装着され、エンジンのパワーをしっかりいかす仕上がりとなっています。
米国市場向けのモデルなので、早く国内へ展開して欲しいですね。
【最強のスバルSTI】STI S209降臨!【デトロイトショー2019】