トヨタのミニバンといえば見かけない日はないくらいの人気車種。その中でもミニバン3兄弟である、「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」は取り回しのしやすいサイズ感と幅広い年代に受け入れられるデザインが人気です。
ミニバン3兄弟「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」のスペックや魅力、人気の秘密に迫っていきたいと思います。
目次
トヨタのミニバン3兄弟のスペックは?

まずはミニバン3兄弟の基本スペックから。
デザイン面での違いはあれど、エンジンなどの基本的なスペックはほぼ共通です。価格に関しては、高級ミニバンの位置づけであるエスクァイアは全体的に高めの設定となっています。
ボディサイズ
項目 | ノア・ヴォクシー | エスクァイア |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | 2WD/4WD | 2WD/4WD |
全長×全幅×全高 | 4710mm×1735mm×1825mm | 4695mm×1695mm×1825mm |
室内長×室内幅×室内高 | 2930mm×1540mm×1400mm | 2930mm×1540mm×1400mm |
ホイールベース | 2850mm | 2850mm |
車両重量 | 1570~1620kg | 1570~1620kg |
最低地上高 | 160mm | 160mm |
エンジンスペック
ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
エンジン種類 | 直列4気筒 | 直列4気筒+モーター |
総排気量 | 1986cc | 1797cc |
最高出力 | 112kW(152PS)/6100rpm | 73kW(99PS)/5200rpm |
最大トルク | 193N・m(19.7kgf・m)/3800rpm | 142N・m(14.5kgf・m)/4000rpm |
モーター出力 | ー | 60kW(82PS) |
モータートルク | ー | 207N・m(21.1kgf・m) |
燃費 | 16.0km/L | 23.8km/L |
グレードと価格
ノア グレード | 価格 |
HYBRID Si”W×B” | 3,363,120円〜 |
Si”W×B” | 2839,320円〜 |
HYBRID Si | 3,269,160円〜 |
HYBRID G | 3,142,800円〜 |
HYBRID X | 3,014,280円〜 |
Si | 2,745,360円〜 |
G | 2,756,160円〜 |
X | 2,466,720円~ |
Si”GR SPORT” | 3,257,280円~ |
ヴォクシー グレード | 価格 |
煌 | 2,839,320円〜 |
HYBRID ZS | 3,269,160円〜 |
HYBRID V | 3,142,800円〜 |
HYBRID X | 3,014,280円〜 |
ZS | 2,745,360円〜 |
V | 2,756,160円〜 |
X | 2,466,720円~ |
ZS”GR SPORT” | 3,257,280円~ |
エスクァイア グレード | 価格 |
HYBRID Gi”Premium Package” | 3,358,800円〜 |
HYBRID Gi | 3,300,480円〜 |
HYBRID Xi | 3,151,440円〜 |
Gi”Premium Package” | 2,980,800円〜 |
Gi | 2,892,240円〜 |
Xi | 2,675,160円~ |
ミニバン3兄弟のデザインと見分けるポイント




ノアは落ち着いている、ヴォクシーは若い人向け、エスクァイアは企業の上席用などといった、なんとなくのイメージをそれぞれに持っている方は多いでしょう。実際どのような違いがあるのか、デザイン面を比較してみます。
ノア




ノアの特徴はエンブレムが「N」マークになっていること。全体的にスタイリッシュでシンプルです。かっこいいけどとがりすぎていない、その絶妙なデザインが幅広い年代に支持されています。
ヴォクシー




ヴォクシーはヘッドライトが2段に分かれており、ノアよりも角ばった印象になっています。エンブレムは「ネッツトヨタ」のマークになっており、メッキパーツは全面的な主張ではなくポイント使いです。若いファミリーからの人気を集めています。
エスクァイア




エスクァイアの特徴は迫力のあるグリル。全体の丸みやヘッドライトのデザインなどはノアと近く、「高級ミニバン」のキャッチコピーらしい重厚感のあふれるグリルデザインと専用エンブレムがついています。
落ち着いた雰囲気やVIP感があるテイストが好きな方に支持されています。
どうしてトヨタのミニバンは人気なの?




トヨタ以外の人気ミニバンといえば、日産のセレナとホンダのステップワゴン。この2台は3兄弟の最大のライバルでもあります。
燃費や装備、デザインなどで優劣を競う間柄ですが、実はトヨタの3兄弟にはセレナやステップワゴンに採り入れられている個性的な装備がありません。
セレナ、ステップワゴン共に、狭い駐車場で便利なバックドアの開き方への工夫や、両手がふさがっていても足をセンサーにかざしてスライドドアを開閉する機能がついていますが、トヨタのミニバンにはついていないのです。また、燃費についても他社よりもやや低い数値にとどまっています。
それでも「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」が人気となっているのはやはり「トヨタだから」。
世界のトヨタのブランド力の凄まじさもそうですが、ミニバンに限らないトヨタの車作りの特徴の一つに「誰にとっても70~80点」というのがあります。他社は「特別な機能」「便利」「個性的なデザイン」などの魅力を盛り込んできますが、トヨタの得意とする車作りは「誰もがベーシックと思えるもの」。
つまり、誰かがものすごく便利と感じるものはなくとも、誰も不便と思わない、その絶妙なラインをついていき、価格は高過ぎず安過ぎず。冒険していないので安心して手を出せる、それがトヨタのミニバンの魅力であり、人気の理由なのではないでしょうか。
トヨタのミニバン3兄弟 人気の秘密まとめ




トヨタのミニバン3兄弟「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」のスペックやデザイン、人気の理由をご紹介しました。
安心の品質、より多くの方にちょうど良い便利さ、奇抜でないベーシックなモデルといった要素が、やはりトヨタのミニバンの人気を支えているのではないでしょうか。他社モデルと比較しても、いい意味で無難。失敗がないというのも、高額な買い物である車を選ぶ上で大切な要素となります。
どこか1点を重視してほかの面で失敗するよりも、大成功とは言わないが不満はないというのが「ファミリーカー」「移動手段」として車を選ぶ時に重要です。そのような、「できる限り多くの人にとって快適でまぁまぁコスパも良くて安心して乗れる車」を作り出すトヨタだからこそ生み出せた人気車種が「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」です。
決め手はないけどどのミニバンにするか悩んでいたという方は、実車の確認や試乗をしてみてはいかがでしょうか。