安全運転のポイント

事故は誰もが起きてほしくないと思うこと。

事故を起こしたくて起こしている人などいないはず。

それでも事故は起きてしまう。

では、なぜ事故が起きてしまうのか?

事故を起こさない安全運転の方法を元教習所教官がお教えします。

交通事故の現状

交通事故は毎日のように起きているといっても過言ではないほど起きています。統計データで公表されている数値は事故報告されたものや重大事故がほとんどです。

小さい事故、単独で擦った程度の事故は報告されていません。このようなことからもデータ以上に事故は起きていると言えます。

特に重大事故と言われる死亡事故は年々減少傾向にあります。車の安全装備の進歩や充実により、事故予防ができるようになってきたり、事故が起きても被害を少なくするような作りになっています。

それでも交通死亡事故はゼロになってはいません。
どうして交通死亡事故は起きてしまうのか。

ポイントは

・装備の過信

・正しい使い方

・自分自身を過信している

の3つです。

安全装備の過信

安全装備は日に日に進化しています。かつては事故が起きたときに守ってくれる装備や被害を少なくしてくれる装備が大半を占めていました。

現代では、予防安全装備が非常に充実してきています。
レーダーやソナー、カメラによる前車、対向車、歩行者など障害物の認識ができるようになりました。

その後、障害物の認識だけでなく、コンピューターが車速などから近づきすぎを判断し、ブレーキ補助をしてくれたり、ステアリングアシストまでしてくれるようになりました。

このような技術の進歩により「いざという時には車がなんとかしてくれる」と考えるドライバーも増えました。

実はこの技術の過信が危なかったりします。

あくまでも現在日本国内で装備されている安全装備は「運転支援装置」です。主体はドライバーであり、ドライバーが責任をもって運転をしなければならないというのが現状です。

つまり、機械任せではダメとはっきり言えるのです。

技術の進歩は便利で良いことも多い反面、使い方を間違えると本当に危険なことにつながるので注意が必要です。

正しい使い方

先ほども技術の過信は良くないと述べたように、機械は正しく使わなければなりません。
車という機械は一歩間違えるとものすごい速さでぶつかることのできる金属の塊と言えるからです。

みなさんは、シートベルトをしっかりと正しく着用していますか?

現在、道路交通法の改正により、シートベルトは全席着用が義務となっています。運転席と助手席だけでなく、後部座席もシートベルトを着用しなければなりません。

道路交通法が変わって、全席着用しなければならないことを知らないドライバーも多くいると思います。これを読んだ人はぜひ次の運転からシートベルトを着用するよう声かけをしてください。

はじめに「シートベルトを正しく着用してますか?」と聞きました。

なぜ、こんなことを聞いたのかと言うと、シートベルトを正しく着用していないと万が一事故を起こしたときに作動するシートベルトのプリテンショナー(たるみを巻く機能)やエアバッグが効果を発揮しないからです。

このことを知らない人も意外と多く、シートベルトはどんな形であれしていれば大丈夫と思っている人も多くいます。

知識としてはシートベルトを正しく着用しなければ事故の時に効果を発揮してくれないことを知っていても、シートベルトが苦しいからといってクリップなどで止めて緩くしたりしている人もいることでしょう。

これではシートベルトの意味も効果も安全性もなくなってしまいます。

シートベルトを正しく着用せずに事故を起こしてしまうと、シートベルトによって、お腹を瞬間的にものすごい圧力で圧迫することになります。

場合によっては内蔵まで圧迫してしまう恐れもあります。さらにシートベルトのプリテンショナー機能により一層締め付けられることになります。

エアバッグもシートベルトの正しい着用によって効果が発揮されます。シートベルトを正しく着用せずにエアバッグが作動すると、パンパンに膨れ上がった硬いボールに顔面を打ち付けることになります。

エアバッグは火薬による爆発で瞬間的に膨らみます。エアバッグを実際に作動させてしまうほどの事故を起こした人の話によると「エアバッグはかなり痛かった」といっていました。

また、化粧がくっきりと残るほどの衝撃と言われるほどです。
一歩間違えたら、身を守る装置で怪我をすることになりかねません。

よって、シートベルトは正しく着用しましょう。

シートベルトの正しい着用方法は
鎖骨→胸骨(胸の真ん中辺りの骨)→バックル→骨盤の腰骨
を通るように着用します。

ベルトが首にかかったり、ねじれたりしないよう注意してください。

自分自身を過信

運転に慣れてくると、「俺は大丈夫」「私は平気」「事故を起こすはずがない」と過信することが多くなります。

運転に自信があるのは良いことですが「絶対に大丈夫」ということはありません。
なぜなら、人身事故の件数がもらい事故の件数と言い換えることもできるからです。

人身事故の場合、事故を起こした加害者と事故をもらってしまった被害者が存在するからです。自分自身が事故を起こすことはなくても、相手の不注意や誤った操作で事故の被害に遇うことがあります。

事故を貰わないようにするためにも自分の車の周囲の間隔の確保が必要になります。

例えば人の乗り降りのために路端に停めるとき、自分の都合だけで選んだ停車場所が見通しが悪い場所だったら、後続車から発見されにくく追突されてしまいます。

自分の都合も大事ですが、相手から周囲から後続車から見えるところなのか発見されやすい場所なのかというのも重要です。

自分本意の運転や運転技能を過信せず、相手のことを考えた運転行動をとるのが大切です。

安全運転のポイントを少し違った視点から解説してきました。

事故を減らすよう様々な対策がとられていますが、最終的にはドライバー自身が気を付けていかなければ事故が起きたり、事故をもらってしまったり、被害が拡大してしまったり、思わぬ被害を被る可能性があります。

ぜひ、自分自身を見つめ直してみてはいかがでしょうか。