スポーツカーはやはり「憧れ」の存在です。
昭和から平成にかけては「スポーツカーに乗ること」がステータスになっていたとも聞いたことがあります。ですが近年は「燃費、燃費」とエコカーが好まれる時代となりました。そんな中でも「スポーツカーに対する憧れ」は薄れてはいないと思います。
そこで今回は、エコカーの時代であってもそれに逆行している「スポーツカー」に注目して、いま新車で買える車5車種をご紹介します!
トヨタ 86/スバル BRZ

スポーツカーといったら「ハチロク」と答える方も多いと思います。
これは1980年代に一世を風靡した「スプリンタートレノ」の型式でもある「AE86」の愛称である、ということは車好きならみんなが知っている話だと思います。
某走り屋漫画の主人公が乗っていることでも有名な車ですね。そんなハチロクが現代のテクノロジーを駆使し、21世紀に登場したのがこの86です。ハチロクと言っても名前だけ取ったようなもので、実はこの86はスバルが製造している車なんです。
スバルと言えば、トルクフルな走りを実現しつつ低重心レイアウトに特化した「ボクサーエンジン」が有名ですね。
このハチロクにはそのボクサーエンジンが搭載されることによって、スバルらしいエンジンフィーリングとトヨタの培ってきたノウハウ詰め込んだ、まさに良いとこ取りしたような車と言えます。
ちなみにスバルでもこの車は発売されていて、スバルではBRZと呼ばれています。




86とBRZの特徴はそれぞれ変えられています。
特に足回りのセッティングの味付けがそれぞれの味を出していて、86はドリフト走行をはじめとしたストリート重視、BRZはグリップ走行を重視したサーキット重視ともいえる味付けになっています。
見た目はほぼ同じ、エンジンフィーリングもほぼ同じなので、自分の求める走り方をする車をチョイスすることができます。
マツダ ロードスター




ロードスターはその歴史が30年にも及ぶオープンスポーツカーです。
初代から一貫しているコンセプトは「人車一体」の走り。
簡単に言うのであれば、車でのドライブを最大限まで愉しむことができる、と言えばいいでしょうか。
ドライバーのアクセル操作やハンドル操作に即座に反応することができる車ですので、峠道を走ったりすることも非常に楽しいですね。
スポーツカーというと「とにかく早く走る」ことが最重視されている車が多いですが、このロードスターは全く逆ともいえます。1800ccエンジンを搭載しているのでそこまで非力には感じません。
むしろボディ重量が軽量なことも相まってまさに「ちょうどいい」と思えるほど。
「屋根を開けて風を感じながらエンジンの心地よいサウンドに耳を澄ませながらドライブを愉しむ」
まさに落ち着いたドライブをするために生まれてきた車と言ってももいいでしょう。
スバル WRX STi




WRX STiは、スバル車の代名詞ともいえる「インプレッサ」のスポーツバージョンとして設けられたグレードに付けられていた名称でした。
2014年にデビューした際にインプレッサの名前が外されましたが、インプレッサの後継車としての位置づけされている車です。
4気筒の2000ccというスポーツカーとしては排気量の少ないエンジンを搭載していますが、ターボ武装することで300馬力を超えるパワーを出しています。
巷では「世界最速の2000cc車」とも呼ばれています。
この世界最速ともいえるパワフルなエンジン以外にも、ハイパワーを使いこなすために味付けされたしなやかな足回りや力を受け止めるための高いボディ剛性、高性能ブレーキといった装備をすることでハイパフォーマンスを実現しました。
新車で購入すると500万円くらいするという高額車両にはなってしまいますが、ドライブが楽しくなる車であると言えます。
ホンダ NSX




NSXは1990年代に一世を風靡した、当時「国産スポーツカー最高値」の車でした。
オールアルミのボディにV6 3000ccエンジンをミッドシップにレイアウトすることで高いコーナリング性能を実現した車です。
「エアコン、パワステレス」といった超本気仕様のグレードが存在したことも懐かしいと思われる方もいると思います。
そんなNSXが2016年に満を持して復活。
以前のモデルはNA(ノンターボ)のラインアップでしたが。今モデルではV6 3500cc ,
しかもツインターボを搭載して最高出力が507馬力を発生。さらにハイブリッドモーターも搭載することにより合算した最高出力は圧巻の581馬力となります。
駆動方式は従来の後輪駆動から4WDへ変更されたことによりコーナリング性能も高まったと言えます。
さらに驚きなのが車両価格。
驚愕の2370万円という、まさにスーパーカーの域に到達したこのNSX、一度は乗ってみたいものですね。
日産 GT-R




国産スポーツカーを語るのであればGT-Rは欠かせません。
日産の名車「スカイライン」の最高峰グレードであったGT-Rは、2007年にスカイラインから遥かに高い次元での進化を遂げデビューしました。
3800ccのV6ツインターボエンジンは最高出力570馬力を叩き出すモンスターマシンです。
このパワーを乗りこなすために高められたボディ剛性やサスペンション、ブレーキにトランスミッションといったパーツ一つ一つはどれも最高峰。
「速く走るため」に敢えて1800kg近い車両重量にしたという点には強いこだわりを感じます。
ハイパワーで高いパフォーマンスの車にもかかわらず、「ドイツのアウトバーンで時速300kmで走行しているときでもタバコが吸えるくらいの走行安定性」を実現しているなど、高い次元での安定感を発揮するなどといった点も素晴らしいポイントです。
GT-Rの価格は、同等の性能の外国産のスポーツカーと比較をすると割安に設定されています。1000万円オーバーと高額な部類ですが、コストパフォーマンスに優れている車ですね。
まとめ
憧れのスポーツカー、いくらエコカーの時代になったとはいえまだまだ魅力的なモデルがありますね。
価格帯がリーズナブルな物からスーパーカーまで、自分好みの一台を見つけられるようにリサーチしてみましょう。